#タクトさんメモ

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おうちボルテのおうちValkyrie Model環境の組み方についての雑記

この記事は、おうちボルテのアップデートで1080p・120Hz対応が行われた直後くらいに途中まで書いて放置したものですが、案外おうちボルテでValkyrie Model相当の環境を作ってる記事が見つからなかったし、そのままゴミ箱に突っ込むのももったいないなあと思ったので、備忘録程度に残しておきます。

モニター

Valkyrie Modelのモニターのインチ数が43型なので、意識してこだわるなら「REGZA 43Z570K」「AORUS FV43U」が主な選択肢になると思われます。
従来筐体の大きさがちょうどいいと思っているなら32型のゲーミングモニター、大きさにこだわらないなら任意のピボット機能付きのゲーミングモニターを買うといいんじゃないでしょうか。

REGZA 43Z570K

2021年10月に東芝より発売された43型テレビ。価格は8~9万円(2022年6月現在)。
(参考:価格.com REGZA 43Z570K

カタログスペックでは4K120Hz出せるそうですが、とりあえずおうちボルテの必要要件である1080p120Hzは出ます。

自分はこちらを使用していますが、Valkyrie Modelの代替として十分実用に耐えうると断言できます。発売からそこそこ時間は経っていますが、モデルとしては新しい方のため供給が安定しているのもグッド。

INFINITAS等でよく使われていたらしい43Z730Xとの違いですが、自分が使う上で気づいた欠点は「43Z570Kのゲームモードは43Z730Xで言うところのゲームダイレクトのみで、他の設定(ゲームスムーズ、ゲームインパルス)が存在しない」くらいです。それ以外では入手性、価格、消費電力等ではこちらが勝っているので、音ゲー目的で今から購入するならこちらで良さそう。
また、上位モデルとして43Z670Kというモデルもありますが、670Kの優位性は「首振りスタンド」「スピーカーの立体音響」「HDR10+adaptive対応」のみなので、これらがピンとこなければ570Kでおk。

AORUS FV43U

価格は16万円(2022年6月現在)とREGZAの2倍弱。
(参考:価格.com AORUS FV43U

4K144Hz、応答速度1ms、ノングレア、HDR対応、と至れり尽くせり。また、実際に使った方によると「REGZAより残像感が少ない」との感想もあります。

とは言え価格差は気になるので、上で挙げたスペック差にテレビ機能の有無なども含めて8万円の価値を見出せるかが分かれ目。

モニタースタンド

当たり前ですがボルテは縦画面で遊ぶゲームです。その為、横画面で使うことを想定されているテレビやモニターを縦向きに固定するためには、スタンドは不可欠。

EEX-TVS012

イーサプライが販売するテレビスタンド。価格は3万円とお高め。
(参考:イーサプライの商品ページ

縦向きでの画面の固定はもちろん、ハンドルで無段階の高さ調節ができるスタンドです。ボルテの画面の下端の地面からの高さは100.5cmくらいですが、その高さにも対応します。

画面を組み付けたまま縦横の切り替えが可能、キャスター付き、上棚に手元用カメラ設置可能、と小回りが利くのも嬉しいところ。ボルテ以外の用途にも使えます。

注意点として、テレビを縦向きに固定することを公式が推奨していません。やるなら自己責任。
あと足がでかいので結構スペースを取ります。一人暮らしの六畳一間とかだと設置場所に難儀するぞ(一敗)。

コントローラー

現在新品で販売されているコントローラーは主に「FAUCETWO」「YuanCon SDVX12」「CONSOLE -NEMSYS- Entry Model」がありますが、がっつりやり込むつもりで今から新しく購入するならFAUCETWO一択になると思われます。
一応、主だったコントローラーについて下記に列挙しておきます。

なお、ボタンとつまみの配置は全てのコントローラーでAC準拠となっているため、その点の心配は不要です。

FAUCETWO

海外GAMO2製、価格は26,800~40,200円。使用者が多い「SVSE5」の後継モデル。
(参考:GAMO2の販売ページ

ボタン入力はACと同じマイクロスイッチ方式。購入段階でのカスタマイズが豊富(なのですが、Valkyrie Modelの仕様と言われているスイッチ100gバネ20gはこれだけでは再現できません。こだわるならバネだけ後から買おう)。デフォのボタンでも違和感はあんまりない。

つまみの入力方式はACのロータリーエンコーダとは異なり光学式ですが、使用した方の感覚では特に目立った違和感はないそう。

昔の中華ボルテコンと違って繋ぐだけですぐ使えます。公式からACと同等のスペックのコントローラーを販売するアナウンスがない以上、ACに近い感覚でやりたいなら基本これ一択。ユーザーが多い分、トラブルに突き当たっても解決策も探しやすいかと。

海外製コントローラーの常として、注文から到着まで4~8週間かかること、輸送面のトラブルに巻き込まれやすい事は留意しておきましょう。

YuanCon SDVX12

海外YuanCon製、価格は199ドル
(参考:YuanConの販売ページ

ボタン入力はマイクロスイッチ、つまみはロータリーエンコーダ式ですが購入時にオプションを選択できません。

価格は安く、一応繋ぐだけで使えるらしいのですが、出荷数の少なさや日本での知名度の低さが災いしてか日本語の情報が少ないのが難点。自分で何とか出来る人向け?

CONSOLE -NEMSYS- Entry Model

KONAMI製、価格は16,280円

ボタンががラバー接点方式。ようするにIIDXのエントリーモデルと一緒です。BTの四隅にラバーが置かれているためかボタンが非常に重く、無反応が頻発する模様。

つまみは光学式のようで、レビュー等見る限りでは反応が余りよろしくないようです。また、持ち手が樹脂製です。

実際に触ったことがないので何とも言えませんが、操作感がACと比べて大幅に劣るなら、もう1万出してデフォ設定のFAUCETWOを購入した方がよさそうです。安さも相まってとりあえず試したい人向けとも言えますが、でかいモニターを買う財力があるならいいコントローラーも買えるでしょう。

一応、Bluetooth対応という他にはない利点があります。ところでSDVX Ultimate Mobileの配信はまだ時間かかりそうですかね?

SVSE5

海外GAMO2製、現在新品の取扱いなし。自分がコレ使ってるので一応載せておきます。

つまみがロータリーエンコーダを使用していることを除き、仕様はだいたいFAUCETWOと同じです。操作感や拡張性は良いのですが、新品の取扱いもないので、今から買うなら後継機種のFAUCETWOでおk。

数が多いのでメルカリとかで安い中古品が転がってれば購入してもですが、基板が古い型の場合はつまみの入力がマウスのXYにアサインされているため、専用のツールを嚙ませるか基板だけ購入して交換するかしないとおうちボルテで使えないことには留意しておくべきでしょう。

自分は鍵盤はデフォのDAOボタンとスイッチ、つまみはコーパルを使用しています。つまみが少し軽い以外はACと比べてもそんなに違和感はありません。

コントローラー台

ACと同等の立ち環境を構築する場合、コントローラーを置く台が必要になります。

参考までに、Valkyrie Modelの地面からコントローラーのあるパネルまでの高さは約92.5cmのようです。

各種メタルラック

価格がそれほど高くなく用意しやすいのが特徴。自分もアイリスオーヤマのメタルミニを愛用しています。今から新しく用意する場合はMTO-5508Cがサイズ的にちょうどいい感じ。

高さの調整に時間がかかることから、ボルテ以外のゲーム(IIDXとか)をやる場合は不向き。
また、高さの調整幅が3cm間隔の為、微妙に高さが合わない場合はメタルラックとコントローラーの間にゴム板を置くなどの対策をする必要があります(一敗)。

電動またはガス圧式の昇降式机

持ってないので何とも言えませんが、IIDXなどボルテ以外の用途を持たせたい場合は高さ調節しやすいこちらの方がいいかも。

PCについて

公式の推奨動作環境を満たすPCを用意しましょう。
今から新しいPCを用意する場合、それなりな出費は覚悟する必要があるかも。幸い、性能要求が高いグラフィックボードの価格は落ち着いてきています。

ゲーミングPCを持っている or 自作PCが少しわかる人向け

ゲーミングPCを既に持っている場合はそれをそのまま使えばよいと思いますが、120Hzを出したい場合CPUとグラボの要求がそこそこ重いのは留意すべき点でしょう。
一応、推奨スペック以下でも120Hzを出せるみたいですが、666などの背景が重い曲だとFPSが落ちる可能性があるらしいです。

ゲーミングPCを持っておらず、自作PCにあまり詳しくない人向け

PCに詳しく信頼できる知人がいる場合、上記の公式の推奨動作環境を見せたうえで予算の相談すると良いでしょう。その場合、PC本体のみなのか、マウスやキーボード、モニターなども含めるのかも併せて聞くと無駄がありません。

ただし、購入したPCでボルテ以外のこと(3Dのゲームや、イラスト製作、動画編集等)をしたい場合、何をするかによって価格が大きく変わるので、ゲームタイトルや使用するアプリケーションの名前も併せて伝えた方が良いです。

信頼できる知人がいない場合はゲーミングPC専門ショップに行って店員さんに聞くのも手ですが、とんでもねえPCを押し付けられる可能性があるので、以下の要望だけは絶対に通すこと。

・「Windows10のデスクトップPCであること」。MacLinuxでは動きません。また、Windows7ではおうちボルテが動作しないとの報告が上がっており、Windows11はリリースから十分な時間が経過しておらず不安定であるため避けた方が無難。
・「ストレージにSSDを搭載していること」。HDDとSDDではPCの起動やゲームのロードの速度が段違いです。また、SSDでも「eMMC」とつくものは速度が出ないので非推奨。
・推奨環境を絶対に満たすのかしつこく確認すること。「メモリ4GBの方が安い」などと言われた場合はカモ認定されてるのでさっさと話を切り上げて他のショップへ行きましょう。今どきそんなこと言うショップあるのかは知らんけど

コナミ公式でARESPEARってゲーミングPCがあったけど

推奨環境満たしてるけど割高だからやめとけ

参考:これ書いてる奴のPCスペック

・CPU:core i7-9700K
GPU:RTX3070Ti
・メモリ:32GB
・ストレージ:1TB SSD

オーバースペック過ぎてあんまり参考にならん

設置物の位置関係

だいたい以下の通りです。

  • 地面から液晶の下端までの高さ:100.5cm
  • 地面からコントローラのパネル上面までの高さ:92.5cm
  • 画面からスタートボタン上端までの水平距離:57cm

厳密に測ったわけではないので、違和感がある場合は個人で微調整してください。なお、家の中で何も履かない場合や外出時にかかとの高い靴を履いている場合は、その分だけ高さを抑えた方が違和感がありません。

そのほか

何か質問等あったらコメントして下さると記述が生えるかもしれません。